ヒッグス粒子をとらえる巨大で精巧なATLAS検出器の全容

ATLAS検出器は、巨大な超伝導トロイダル型マグネットを用いて、ミューオン粒子の運動量をカロリメータの内側で精度よく測定するように設計された装置です。大きさは直径25m、長さ44m、重さ約7,000tにもなり、装置が巨大化した理由は、陽子の衝突点から離れて測定することで、位置や方向の測定精度を高めるためでした。衝突点のごく近くに置かれた「内部飛跡検出器」、粒子のエネルギーと方向を測定する「カロリメータ」、検出器の最外部まで飛んだミュー粒子を精密に測定する「ミュー粒子検出器」などで、1.1億チャンネルの電気信号として獲り出されています。



