
奥村研究室第一期生として2019年4月に東京大学大学院理学系研究科に入学し、2024年9月に博士学位を取得した杉崎海斗氏(米国ペンシルバニア大学・PD)が、ICEPPでは初、指導教員の奥村准教授の学生時代に継いで“ATLAS Thesis Award”受賞の快挙を成し遂げました。
ATLAS実験公式ホームページに掲載された受賞ニュース記事の和訳版をご紹介いたします。
ATLASコラボレーションの5,500人以上のメンバーのうち、博士課程の学生は学位取得を目指しながら実験の進展に重要な役割を果たしています。毎年のATLAS Thesis Awardsは、物理解析や検出器の向上、ソフトウェア開発における学生の多大な貢献を評価し、その優れた研究業績を称えています。
2025年2月20日、CERNのメイン講堂で2024年度ATLAS Thesis Awards授賞式が開催され、次世代のトップ研究者らが表彰されました。今年度の受賞者は、フンボルト大学(ドイツ)のChristian Appelt氏、リスボン大学(ポルトガル)のAna Luisa Moreira de Carvalho氏、バルセロナ自治大学(スペイン)のShalini Epari氏、シカゴ大学(米国)のEmily Ann Smith氏、東京大学(日本)の杉崎海斗氏、ジェノヴァ大学(イタリア)のMartino Tanasini氏、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(米国)のAric Tate氏、マサチューセッツ大学アマースト校(米国)のMakayla Vessella氏でした。
「ATLAS Thesis Awardsは、若手研究者の献身的な取組みと卓越性を評価するだけでなく、素粒子実験の科学的使命の推進において、彼らが果たした重要な役割を強調するものです。」「今年の応募論文は、ATLAS実験における研究の奥行きと幅広さを反映した、非常に優れた高水準のものでした。受賞者の素晴らしい功績を称えることができ、大変嬉しく思います。」と、2024年度審査委員長のJean-Francois Arguin氏は述べました。
授賞式では、受賞者らが自身の論文研究の概要を説明し、検出器技術とデータ解析への貢献を強調しました。また、博士課程の学生としてのこれまでの道のりを振り返り、乗り越えてきた困難や身につけたスキル、そして支えてくれた指導教員や仲間、家族に感謝の気持ちを表しました。
受賞者の功績は、彼らの献身ぶりとATLASコラボレーション全体の協調性の証です。Jean-Francois Arguin氏は次のように強調しました。「各論文は、長年にわたる綿密な研究と、ATLAS実験の継続的な成功への意義ある貢献を象徴しています。受賞者の功績を称え、彼らの素粒子物理学分野への持続的な貢献を期待しています。」